東大寺に運ばれた白鳥神社のアカマツ
近くに白鳥温泉があり、江戸時代には寺院の僧侶たちが入浴していたといわれる。毎年11月上旬にえびの白鳥観光祭が開催される。元禄16年(1703年)、境内にあったアカマツの巨木が東大寺大仏殿の屋根を支える虹梁として使用された。
東大寺の大仏殿の屋根を支える2本の虹梁(こうりょう)は、それぞれ長さ23.5メートルのアカマツが使われており、1704年(宝永元年)、日向国の白鳥神社から大和国の東大寺まで延べ10数万人が参加し9ヶ月をかけて運搬された。
創建時の大仏殿は、もっと大きかった。
現在の大仏殿は、正面57m、側面50m、高さ47mで、現存する世界最大級の木造建築です。現在正面は7間ですが、創建時と鎌倉再建時は正面11間で、その幅は89mであったと推定されています。
図面:左上
鎌倉再建時の大仏殿 復元断面図
高さ28m、幅25m、奥行23mの無柱空間
図面:右上
天平創建時の復元平面図
柱総数76本。横幅50mの無柱空間
鎌倉再建時には大仏の左右に□印の柱を8本追加して84本となりました。
図面:左下
江戸時代再建、現在の平面図
左右を縮小し、柱総数は60本となりました。
大仏周辺は縦横23m、高さ28mのわが国最大の無柱空間です。